防災センターの方からお便りです

皆様こんにちは。事業統括部のムラカワです。ムラカワは普段は高松駅前のJRホテルクレメント高松でお仕事をしております。ホテルが職場だと面白いものでフロントやレストラン、宴会場の他にも皆様の目にふれないような裏方のお仕事もあるんです。その一つが「防災センター」という部署です。防災センターの方はホテル全体の管理や修繕を一手に引き受け、日々お客様やホテルスタッフのために24時間365日ホテルに詰めて働いてくれています。この前なかよしのおじさまと「ブログを始めるよ」と世間話をしていたら、「こんな事があった」とお便りを寄せてくれたので皆様にもぜひご紹介したいと思います。

「バルブが固い。見てもらえますか」ベーカリーから調理長じきじきの電話です。「ベーカリでバルブ?」何のことやら要領を得ぬまま行ってみると、「パンの発酵に一番良い温度にするために、温水と冷水のバルブを調整してるんです。細かく細かくね。機械にまかせてたら温度のバラツキが大きくて」とのこと。
 空調は、センサーからの情報で温水・冷水の流量を電動弁で制御して一定の温度をキープしています。でも、それでは酵母さんのご機嫌が良くないということです。「プロって凄い!ここまでするんですね」と感嘆。あのキメの細かい食べ飽きないパンの秘密の一端を覗き見た思いでした。
 
 夕方、マリンライナーに駆け込むと斜め横には中年のご婦人が二人。岡山なまりです。ツバの広い帽子にスニーカー、春の讃岐路を心ゆくまで楽しまれた様子。「あ、これこれ」とリュックから二人がそれぞれに取り出したのは見慣れたベーカリーの袋、しかも大きな袋です。家族へのお土産でしょうか。高松名物のうどんでも固い煎餅でもなく、わざわざホテルに寄っていただいたのが嬉しい。「これなのよねー」と、まずブルーベリパンを一気に、次はメロンパン。横で見ている私までも満ち足りた幸せな気分になります。
「こんなに人を幸福にできる仕事って素晴らしい,いいお仕事ですねぇ」と心の底から思ったものでした。
いかかでしたか。防災センターの方はもちろん、ベーカリーの方もプライドを持って真剣に仕事に取り組んでおられる姿勢が伝わって来たのではないでしょうか。ムラカワも日々一つ一つの仕事にきちんと向き合わねばと教えられました。これからも機会を見つけてホテルの色んなお仕事をご紹介したいと思います。